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Malt cotch Whisky
モルト・スコッチ・ウイスキー


●Speyside Malt
●スペイサイド・モルト


アベラワー・グレンリヴエツト・ディスティラ
リー社★ベルノ・リカール・ジャパン(10年、15
年)★ジャパンインポートシステム(左端)

スペイ川沿いベンリネス山麓で、
1826年に操業をスタートした蒸
留所の製品。現在、フランスのベル
ノ・リカール社傘下。同社は南ハイ
ランドのエドラタワー、スペイサイ
ドのグレンアラビとこのアベラワー
の3つの蒸留所を所有している。
10年はスタンダード品だが、ラム
レーズンやバニラエッセンスのよう
な濃厚な風味があり、スペイサイド
モルトの佳品として評価も高い。国
際ワイン&スピリッツ大会で、2度
の金賞受賞に輝く実力派。
15年はさらに熟成感を高めた製品
で、シェリー樽熟成由来の豊かなコ
クと香りを楽しむことができる。上
掲左端は蒸留年を表示したヴィンテ
ージ品で、さわやかでスムーズな口
当たりが特徴となっている。
ブレンデッド・スコッチ、クラン・
キャンベルやハウス・オブ・ローズ
の重要な原酒で、それらと飲み比べ
てみるのも楽しいだろう。
  
右から
アベラワー10年43度750N\3,500
アベラワー15年40度700N\10,000
アベラワー197643度700Nオープン価

クラカンモア・ディスティラリー
★ジャーディンW&S

軽快な香り、穀物由来のうまみと
樽香のバランスがよく、識者の評価
の高いモルト。蒸留所は1869年
スペイ川沿いに建てられ、近くにク
ラカンモアの丘を望むところから名
がついた。UDV社クラシック・モ
ルト・シリーズのひとつ。

クラガンモア12年40度750N\7,280

スペイサイド・ディスティラリー社
★イリエ・コーポレーション

グレントロミー銘柄を出している
スペイサイド蒸留所の産。1990
年の同蒸留所の再開後、初めて出荷
されたシングル・モルト・ウイスキ
ーである。さわやかなピート香とほ
のかなクリーム調の甘さが特徴の入
門編的モルト。

ドラムグイッシュ40度700N\5,000


コーンズ社★コーンズ

スペイサイドのロセス峡に189
7年に設立された、スペイバーン蒸
留所のモルトを、貿易商社コーンズ
社のためにスペシャル・ヴァッティ
ングしたもの。口に含むと、麦芽由
来の穀物様の香味が広がり、飲み口
は甘い感じを与える。現代人の嗜好
にマッチしたモルト。

ジ・エグゼツク12年43度750N\7,000

ザ・バルヴエニー・ディスティラリー社
★メルシャン

バルヴェニーは、ウイリアム・グ
ラント社が、グレンフィディックに
次ぐ蒸留所として、隣接地に189
2年に設けたもの。仕込み水はグレ
ンフィティツクと同じロビーデュー
の泉の水を使用。バルヴェニーとい
う名称は、13世紀の古城の名を借用
したもので、蒸留所は、伝統的なフ
ロアモルティング(製表)から、最終
瓶詰めまで一貫して手掛けている。
ファウンダース・リザーヴは、典
型的なスペイサイド風味をもった、
シングル・モルト10年もの。
ダブル・ウッドは、2種類の樽(ウ
ッド)で熟成した12年もの。まず、伝
統的なオーク樽で寝かせ、そのあと
シェリー熟成に使われた別のオーク
樽に移す。フレーバーに、深みと豊
かさの出たモルトだ。
シングル・バレルは、単一の蒸留
で生まれた原酒を、単一の樽(バレ
ル)で旧年以上熟成したもの。1回の
ボトリングは300本以下。手書き
で番号が記入されている限定商品
で、アルコール分は50・4度。
左端のポート・ウッド21年は、主
にシェリー樽で熟成させた21年もの
のモルト原酒を厳選し、熟成の最終
段階で、最高級のヴィンテージ・ポ
ート樽に移し替えたもの。光沢のあ
るローズゴールドと蜂蜜を合わせた
ような深みのある色調、豊かなコク、
芳醇で驚くほど長い余韻を実現させ
た。シリーズの最高級品。
グラント社はさらにバルヴエニー
蒸留所敷地内に、1991年キニン
ヴィ蒸留所もオープンさせている 。
   
右から
ザ・バルヴェニー・ファウンダース・リザーヴ 10年 43度700N\6,300
ザ・バルヴェニー・ダブル・ウッド 12年 43度700N\9,200
ザ・バルヴェニー・シングル・バレル 15年 50・4度700N\14,000
ザ・バルヴェニー・ポート・ウッド 21年 40度700N\30,000


グレン・エルギン・ディスティラリー
★ジャーディンW&S

ホワイトホースの原酒のなかの中
核となっているモルト。蒸留所はス
ペイサイド北部の町エルギンに、1
898年に建てられた。モルトは、
ピート香が抑えられ、ヒースと蜂蜜
の香りがある。酒質はソフトで、甘
やかな心地よい味わいをもつ 。

ホワイトホース・グレン・エルギ ン 43度750N\9,710

グレンファークラス・ディスティラリー
★トーメンフーズ

グレンファークラスとは、ゲール
語のGlrsnn-Fearann-Glas(緑
の草の生い茂る谷間)から転訛した
地名。スペイ川の支流、エイヴォン
川に沿ったこの地に、1836年、
□、バート・ヘイという小作農が蒸留
所を建設して、このウイスキーが生
まれた。
1865年に、創業者死亡のため、
蒸留所はグラント家に売り渡され、
それ以後ずっとグラント一族が経営
に当たっている。
蒸留器は6基。20年ごとに新品と
取り換えているが、容量を大きくす
る場合でも、創業当時の蒸留釜のか
たちそっくりにつくらせている。ま
た、蒸留の際の加熱法も、昔ながら
に釜の下からの直火方式を踏襲して
いる。つまり、グラント家は、グレ
ンファークラスのウイスキー.づくり
に関しては、何事にも伝統を重視し
ている家柄なのだ。
グレンファークラスは、ピートに
よるスモーキー・フレーバーがしっ
かり備わっている。そのうえ、シェ
リー樽で熟成させるので、香味が濃
厚で、トロリとした舌ざわりがある。
典型的なフルボディ・タイプのハイ
ランド・モルト・ウイスキーといっ
ていい。

12年は、バランスのとれた優等生
的な製品。
"105"はプルーフを表すが、英
国式のプルーフ表示なので、容量率
換算では60度となる。熟成後、ほと
んど加水しないために、樽出しの強
さをもっている。市場に出されるモ
ルトとしては、最強のアルコール度
数をもつもののひとつに数えられる
品。新たに登場した15年は通好みの
モルト。
17年はさらに磨きがかかり、奥深
さを楽しめる。
21年はリッチでデリケートな味わ
い。出年は芳醇で、重厚な味わいを
堪能できる高級品。
   
右から
グレンファークラス12年43度750N\5,00
グレンファークラス105 60度70oN\6,00
グレンファータラス15年紀度700N\6,00
  
グレンファークラス17年43度700N\7,50
グレンファークラス21年43度700N\8,50
グレンファータラス25年43度700N\12,50


ザ・グレンキース・ディスティラリー
☆☆☆

シーグラム社が1957年、オー
トミール工場だった建物を流用し、
ストラスアイラの第2工場として操
業を開始した蒸留所。以後、シーグ
ラム系の原酒を産出していたが、1
994年にはじめてオフィシャル・
ボトルが誕生。ミディアムボディ。

グレン・キース10年43度700N(参考品)



ザ・グレンフィティツク・ディスティラリー★メルシャン

創業者のウイリアム・グラントは
スペイサイドのモートラック蒸留所
で20年間学び、1887年12月25日
のクリスマスに家族とともにグレン
フィディツク蒸留所を創業した。5
年後には敷地内にバルヴエニー蒸留
所をスタート。モルト原酒の安定供
給が可能となり、189B年にブレ
ンデッド・スコッチのグランツの発
売も開始した。
現在、蒸留器の総数は初留10基、
再留18基、合計田28基でスコットラン
ド最大の規模を誇っている。また、
スコットランドでは珍しく蒸留所内
に瓶詰め設備を持ち、自己の手で製
造から瓶詰めまでを行うことで、一
貫した品質管理を実現している。
下掲右はシングル・モルトの定番
中の定番で、世界でもっとも売れて
いる。15年ソレラ・リザーヴは、シェ
リー酒の熟成で用いられる"ソレラ・
システム"を応用したもので、シング
ル・モルトとしては初めての試み。豊
かなアロマとなめらかな口当たり、
深みのある旨さを実現した。18年エ
ンシェント・リザーヴは、オロロン・
シェリー樽と伝統的なオーク樽の2
つを絶妙にマリッジさせたもの。
  
右から
グレンフィディック40度700N\4,500
グレンフィティツク・ソレラ・リザーヴ15年 40度700N\8,000
グレンフィティツク・エンシェント・リザーヴ18年 40度700N\10,000


ザ・グレンリヴエット・ディスティラリー
★キリン・ジーグラム

シーグラム社傘下のスコッチの中
核をなす蒸留所。1824年に政府
公認第1号の蒸留所となった。大麦
の味わいと蜂蜜のような風味がミッ
クスしたバランスのよさが特徴。グ
レンリヴエットを単独で名乗れるの
はこの"ザ"がついたモルトのみ。

12年はグレンリヴェツトのという
より、スコッチのシングル・モルト
のスタンダード品。シングル・モル
トとしては世界第3位の売り上げを
誇る。仕込み水は、かつて密造者た
ちが使用した"ジョシーの泉"の水。
18年は最高級品で、さわやかなピ
ート香と豊かな果実否のバランスが
絶妙。
 
ザ・グレンリヴェット12年40度700N\4,440
ザ・グレンリヴェツトー8年43度700N\10,000


ベリー・ブラザーズ&ラッド社
★ビー・ビー・アールジャパン

蒸留所は、1878年、スペイ川
の支流、ローゼス川のほとりに設立
された。現在、10基の蒸留器を備え
ている。モルトはピート香がおだや
か。マイルドな味わいが、口のなか
で長く残る。自然な淡い琥珀色の色
調が特徴。

ザ・グレンロセス43度700N\9,190

ザ・グレン・マレイーグレンリヴエット・ディス
ティラリー★国分

エルギンの郊外、ロッシー川のほ
とりに建つ蒸留所。ビール醸造所を
改装して、ウイスキーの蒸留をスタ
ートさせたのが1897年。リース
のブレンダー、マクドナルド&ミュ
ア社の主力商品ハイランド・クィー
ンのキー・モルトとして有名。現在
は、アイラのアードベッグとともに
グレンモーレンジの傘下にある。
グレンモーレンジの"ウッド・フ
ィニッシュ〃のグレン・マレイ版と
いえるのが下掲品。熟成の最後に"仕
上げの熟成"を施すためワイン樽に
詰め替えたもの。12年、16年ともに
白ワインのシュナン・ブランの樽を
使用。麦芽の香りとともに、まろや
かでドライな風味が広がってくる。
 
右から
グレン・マレイ12年43度750N\5,000
グレン・マレイ16年43度750N\7,500

スペイサイド・ディスティラリー社
★イリエ・コーポレーション

スペイサイド蒸留所は、1895
年、酒名に使われているトロミー川
の川岸で創業した。第1次大戦前に
当時のオーナーの死去に伴っていっ
たん閉鎖。1965年、現オーナー
であるジョージ・クリスティーが蒸
留所の土地を買い取り、その後新し
く建造した醸造所で1990年に蒸
留業を再開した。
下掲は同蒸留所がつくるシング
ル・モルト。ブレンデッド・スコッ
チの生産もしており、そちらには蒸
留所と同名のブランド名がつけられ
ている。、バランスのとれた味わいの
旧年はシェリー樽熟成品。▽年はモ
ルト特有のピート香と芳醇な味わい
が印象的な逸品。
 
右から
グレントロミー12年40度700N\10,000
グレントロミー17年40度700N\15,000

ノッカンドウ・ディスティラリー
★リードオフジャパン

蒸留所はスペイ川の左岸、ノッカ
ンドウの谷間に1898年、イアン・
トムソンの手で創業。1904年に
キルビー社に売却された。同社は1
962年にIDV社の一部門となり
現在に至っている。
ノッカンドウとは、ゲール語で"小
さい黒い丘"の意。
モルトの味は、ピート香、樽香と
もライトに仕上がっており、その味
わいは"花のようなモルト"と評さ
れている。また、ラベルに蒸留した
年と、ボトリングした年を表記する
ことで知られる。蒸留所では、常に
原酒の状態をチェックし、熟成のピ
ークに達したモルト原酒のみをボト
リングしている。
 
右から
ノツカンドゥ12年43度700N\4,600
ノッカンドウ・エクストラ20年43度750N\11,000

ザ・マッカラン・ディスティラーズ社
★サントリー

蒸留所はスペイ川沿いにあり、昔
この地が"聖コロンバの丘"を意味
するマ・コラムと呼ばれていたのが
マッカランと変わったもの。正式の
創業年は1824年。現在、第2蒸
留所をもち、蒸留器総数は初留7基、
再留14基、合計21基となっている。
マッカラン・モルトの特徴は、原
料の二条大麦にすべてゴールデンプ
ロミス種を使用し、熟成用の樽も2
年間オロロソ・シェリーの貯蔵、熟
成に使用したものだけを輸入して使
っている点にある。蒸留器は昔なが
らの形を復元し、スペイサイドで最
小のものを使用している。
そして誕生するモルトは、スペイ
サイド・モルトとしても重厚で、麦
芽由来の香味と、シェリー樽熟成に
よるフケ、甘みのバランスが素晴ら
しい。英国ハロッズの「ウイスキー
読本」では"シングル・モルトの口
ールス・ロイス"と評されている。
ディスティラーズ・チョイスは、
"ザ・マッカラン"の貴公子として1
995年に日本向けに新しく開発さ
れた入門用シングル・モルトの自信
作。若々しいパワーを感じさせなが
ら、甘くフルーティーな香りはマッ
カランそのもの。
10年は、麦芽香味にクリーミーな
香りが調和して、やや辛口の切れ。
10年100プルーフは、力強さが
みなぎっているが、これはほぼ樽出
しそのままの100プルーフ(57度)
という強度によるもの。さらにフル
ーティーなシェリー香、それにスモ
ーキー・フレーバーが奥行きを添え
ている。
12年には、果実のようなデリシャ
スな味わいがある。18年はカルヴァ
ドスに近く、芳醇な味わいをもつ。
出年はほどよくきいたスモーキー
・フレーバーと、豊かなコクが素晴
らしい。18年と出年は、どちらも蒸
留した年をラベルに表記しているの
で、蒸留年による味わいの違いを楽
しむことができる。
     
右から
ザ・マッカラン・ディスティラーズ・チョイス40度700N\4,440
ザ・マッカラン10年40度700N\7,800
ザ・マッカラン10年100プルーフ57度700N\11,950
ザ・マッカラン12年43度750N\11,180
ザ・マッカラン18年43度750N\16,980
ザ・マッカラン25年43度750N\67,000

ザ ・ミルドンダフ・ディスティラリー
★サントリー

蒸留所は、1824年、それまで
密造の中心地だったところに新しく
建設された。15世紀にはベネディク
ト派僧侶が聖なる水の地として住み
ついた土地でもある。1987年以
来アライド・ドメツク傘下。酒は華
やかな香り、精妙でなめらかな味。

ミ ルドンダフ・グレンリヴェット12年43度 43度750N\9,180

マノックモア・ディスティラリー
★ジャパンインポートシスチム

1971年創業のマノックモア蒸
留所産。内側を強く焦がしたオーク
樽で熟成しているため、一般的なウ
イスキーの琥珀色とはちがって、黒
色をしている。ラベルには"ブラッ
ク・ウイスキー"の表記が見える。
味わいはまろやかで飲みやすい。

ロッホ・デュー10年40度700N\7,500

ロングモーン・ディスティラリー
★ジャパンインポートシステム

グレンロッシー蒸留所の創業者、
ジョン・ダフが1894年に創業。
酒名はウエールズ語の"聖なる男〃
あるいはゲール語の"聖なる場所"
に由来するといわれる。1977年
よりシーグラム社傘下。1994年、
リニューアルされた15年が登場。

ロングモーン15年45度700N\9,400

スペイバーン・ディスティラリー★重松貿易

スペイバーン蒸留所はダイヤモン
ド・ジュビリーの年、つまりヴィク
トリア女王在位60年の1897年に
創業した。ただし、その創業の年に
できたウイスキーは一樽だけだった
という。
1916年以降はDCL社(現U
DV社)の傘下にあったが、199
2年にインヴァー・ハウス社の所有
となり、同社のブレンデッド・ウイ
スキーに便われるようになった。
スペイバーン10年はミディアムボ
ディで、あまりクセがなく、さらり
とした味わいが特徴。食前酒仕様の
モルト・ウイスキーで、ラベルには
サーモンが描かれている。
1996年に新しく21年ものがリ
リースされた。
 
スペイバーン10年40度700N\8,000
スペイバーン21年クリスタル・デカンター 40度700N\30,000

タムデュー・ディスティラリー
☆☆☆

1897年、スペイ川沿いで創業。
ザ・ハイランド・ディスティラリー
ズ社が所有しており、1975年に
全面的に改装した。蒸留器は6基。
麦芽から一貫して蒸留する。やや甘
い香りをもちコクは中程度。酒名は、
ケルト語で"小高く黒い丘"の意。

タムデュー43度750N(参考品)

ホワイト&マッカイ・ディスティラーズ社
★明治屋

蒸留所は、登山家がベース・キャ
ンプを張るような山の中の小村、ト
ミントール村に1965年に設立さ
れた。人里離れた地でつくられなが
ら、風味はデリケートでライト。飲
んだあとにエレガントな印象が残る
タイプ。ホワイト&マツカイ社傘下。

トミントール・スペイサイド10年 40度700N\4,600

ザ・トーモア・ディスティラリー★サントリー

19世紀の創業が多いモルト蒸留所
のなかにあって、ここは1958年
にロング・ジョン社が設立。その歴
史はまだ浅い。アーモンドの香り、
ミディアム・ライトのボディ、甘み
を感じさせる味。その優美さは、ラ
ベルの水彩画の優美さに通じる。

ザ・トーモア10年43度750N\7,780


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