ウインドサーフィンを楽しむにあたって、 まず心得ておかねばならないのが、風の見方。 風は通常図(1)のような呼ばれ方をするが、ヨ ットと同じように風の力を利用して進むウイ ンドサーフィンにとって、現在どんな方向に どれくらい強い風が吹いているかを知ることは、基本であると同時に、すべてでもある。 ベテランになると、肉眼では見えない風が、 感覚的にはハッキリ見えてくるという。こ のような自然との対話こそ、ウインドサーフ ィンの本当のだいご味なのだ。 |
●天気図に注意すべし●
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天気図には風向きと風力を示す「」
記号がある。必ず目を通しておくこと。 |
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LESSON.2 | |||||||||||||||
各部の名称 |
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シンプルであることが、ウインドサーフィ ンの最大の魅力である。風圧と波を利用した "省エネ、マシンのメカニックは、きわめて単 純明快だ。 | |||||||||||||||
●ダガーボード ボードに装着し、安定性を高める。 |
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●ブーム セイル全体を操作する。自動車に例えると、ハンドルとアクセルの役目を同時にこなす。 |
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●ボード 強力な浮力と剛性を兼ね備えている |
●ユニバーサル・ジョイント マストとボードをつ なぐ大切な部分。 360度回転すること により、自由な推進 力を得られる。 |
●セイル 風を受ける、いわば自然のエンジン。 |
出艇 | |
ウインドサーフィンのボードの重さは、大 きさによって異なるが、ほぼ20kg前後である。 少々重いように感じられるが、風の力を利用 すれば楽に動かせる。出艇の標準スタイルは、 風の力を受けるようにセイルを倒したら、ボ ードとマストを両手で持ち、軽く押しながら 水に入れる(写真(左)。帰航はこの逆のスタイ ルになる |
LESSON.1 | ||
セールアップ |
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ウインドサーフィンのエンジンは、風を いっぱいにはらむセイル。セイルアップは、 いうならば自動車のキーを回すようなもの だ。スムーズにできるまで、繰り返し練習 しよう。 |
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セイルを風下側に倒し、マストを体の真ん中 にして立ったら、アップホールライン(セイ ルについているロープ)を引き寄せる。 |
体重は少し後方にかけておく。 | マストがボードに対して直角になるよう調整 すること。アップボールラインの根元をしっ かりと持ってセイルを支える。このとき、体 重を後ろにかけすぎて、腰が前にかがまない よう注意する。 |
LESSON.2 |
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3ステップ |
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3ステップとは、 セイリング(海上疾走) に入るまでの3つの基本動作である。この 3ステップを確実に習得して、初めて、安全 なセイリングができるのだ |
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ステップ1 セイルアップ、の3の 状態から、両手はアッ プボールラインをつか んだまま、後ろ足をダ ガーボードケースの上 ぐらいに移動させる。 |
ステップ2 前足をマストの横に斜 め前を向くように置き、 同時にアップホールラ インを持っている艇の 前側の手を離し、後ろ の手の上からクロスさ せてブームを持つ。 |
ステップ3 アップボールラインを 持っている後ろの手を、 先にブームを持ってい た手から肩幅より少し 広くとった位置に置き、 両手でブームを手前に 引き込む。 |
タッキング | ||
マストを倒しセイルを引く。 | セイルは風に流し、バ ランスをとりながら反 対舷に移動。 |
セイルを引き、自分の コースヘコントロール する。 |
ジャイビング | ||
マストを後方に倒し、 艇を風下へ向ける。 |
右手でアップボールラ インを持ち、左手をブ ームから離して、素早 くセイルを回転させる |
セイルを受け止め、風 を入れる。 |