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カクテル用語辞典

アイス・クラッシャー

グラッシュド・アイスを作るための氷 砕機。手動式のものと電動式のものが あり、簡単に小さな粒状の氷が出来上 がる。


アイス・トング

氷をはさむ道具頑丈な材質のステン レス製のものが一般的。バネの復元力 が強いものを選ぶとよい。


アイス・ピック

氷を砕く道具。キリ状になっており、 先は鋭利。購入する際は先の部分が硬 く、細いものを選ぶといい。


アイス・ぺイル

ペイルとはバケツのこと。割った氷を 入れておく容器をいう。アイス・バケ ットともいう。材質は金属、ガラス、 陶器、プラスチック製とさまざま。デ ザインも種類が多い。底に水切りのた めの底敷きがついたものを選ぶと、氷 が水っぽくならずに便利


アイリッシュ・ウイスキー

アイルランドで製造されているウィス キー。ウイスキー製造では最も古い歴 史を誇っている。スコッチ・ウイスキ ーのように。ヒートを使用しないので、 軽い風味と味わいが楽しめるのが特 徴。カクテルではアイリッシュ・コー ヒーなどの材料として使われる。


アトマイザー

噴霧器のこと。


アフター・ディナー・カクテル

食後向きのカクテル。消化を促進させ るために飲まれる。リキュールの風味 をいかした甘くて油層序なカクテルが多 い。↓ディジェフティフ


アペタイザー

食欲を促す食物、前菜、酒のこと。 ↓アペリティフ


アペリティブ

フランス語で「食前酒」という意味。 甘味を抑えた辛口系のカクテルがアペ リティブに向いている。マティーニ、 マンハッタンなどはアペリティブの代 表的なカクテル。またキールなどに代 表される軽いワイン系のカクテルやシ ェリーも人気を博している。


アブサン

一度浸漬したものを蒸留して作った代 表的なリキュールのひとつ。スピリッ ツににがよもぎ、アニシード、フェン ネル、レモン、コリアンダー、アンジ ェリカの根、ビター、アーモンド、月 桂丁字などの香味を配して作られる。 アブサンは、別名、緑の魔酒といわれていた。それは瓶のなかにある時は、 澄んだ薄い緑色をしているが、いった ん氷や水に合うとたちまち乳白色に変 化してしまうからだ。が、このアブサ ンを多量に常飲すると中毒症状を起こ し、神経系統がおかされてしまうため、 1915年、全面的に製造、販売が禁 止された。いまは法規に触れない代用 品として「ペルノ」がある。


アプリコット・ブランデー

あんずの香りのする甘いリキュール。 あんずを核とともにくだいて発酵さ せ、蒸留してから糖分、ビター・アー モンドを入れて作る。アルコール度は 35度前後。


ウイスキー

大麦、ライ麦、トウモロコシなどを発 酵させ、さらに蒸留して作られる酒。 原料の麦の種類、蒸留方法(ポットス チルと呼ばれる単式蒸留器によるもの と、パテントスチルと呼ばれる連結式 蒸留器の使用による違い)、熟成期間 などにより味わいが異なり、それぞれ の個性が生まれる。 主要なウイスキーとしてはアイリッ シュ、スコッチ、バーボン、カナディ アン、ジャパニーズ・ウイスキーが挙 げられ、これを世界5大ウイスキーと 呼んでいる。


ウオツカ

麦類、とうもろこし、いも類などを原 料とした、無色、無味無臭のロシアの 国民酒ともいえるス。ビリッツ。厳密に は白樺の活性炭で作られた濾過槽を通 過させるため、かすかなまろやかさと 清涼感がある。レギュラー・タイプの ほかに、果実や草などの香りをつけた フレーバード・ウオッカもある。特に 有名なのがズブロッカ。瓶のなかにズ ブロッカ草が1本はいっているのが特 徴。ほかにザペケンカ、ナリウカ、ス タルカなどがある。


エッグ・ノッグ

アメリカの俗語で玉子酒。転じて卵、 牛乳、砂糖、酒類を使うカクテルのス タイルのひとつ。ホットとコールドが ある。アメリカ南部生まれのクリスマ ス.ドリンクだが、現在では四季を通 じて飲まれている。


オールデイ・カクテル

一日中で食前、食中、食後を問わず、 いつ飲んでも合りカクテル。


オン・ザ・ロックス

ロング・ドリンクスのスタイルのひと つ。オールドファッションド・グラス に大きめの氷を入れて、ウイスキーな どのス。ヒリツツを注ぐ。氷を岩に見立 てたネーミング。最近ではマティーニ やマンハッタンなどのショート・ドリ ンクスを、オン・ザ・ロックス・スタ イルで飲むのが人気になっている。


オンス

材料の分量を表わす単位。ロング・ド リンクスのレシ。ヒを示すときによく使 われる。日本ではーオンスを30Nとし て計算する。この1オンスはシングル ー杯分の量となる。なお、レシピに示 す際はozと表記される。


カクテル・ピン

カクナル・ピックとも呼ばれる。デコ レーション用に、オリーブやチェリー を刺して出される楊枝。


ガーニッシュ

飾りのこと。カクテルを華やかに見せ るため、フルーツや花でデコレーショ ンするが、その飾りのこと。


ガリアーノ

イタリアのミラノ地方で作られている オレンジとすみれの香りの強い、大変 に個性的な黄色いリキュール。最近カ クテルにガリアーノが使われるものが 多くなったが、使う時はできるだけ量 を抑さえること。味や香りがとんでも ないものになるので要任意。


カルーア

コーヒー豆とカカオ豆を原料として作 られたリキュール。香りづけのため、 バニラや月桂などが用いられることが ある。もともとメキシコ市にあるカル ア社が作ったのでこの名があるが、同 系列のものにモカ・コーヒーを原料と したクレーム・ド・モカがある。


キューブ・アイス

一辺3センチほどの立方体の氷。タン ブラーに入れたり、シェークするとき に使う。カクテルでもっとも利用され ることの多い氷のタイプ。


キュンメル

キャラウェイ(姫ういきょう)を原料 としたリキュール。初めはロシアのラ トビア共和国の首都、リガの近くの荘 園で作られていたもので、本来は辛口 の酒だった。それがフランスに製法が 伝わってから、現在のような甘口のリ キュールになった。


クーラー

ロング・ドリンクスのひとつ。スピリ ッツにレモンやライム・ジュースと甘 味を加え、ソーダやジンジャーエール で割ったもの。清涼感があり、喉の乾 きを癒やす飲料どなる。ウオッカ・ベ ースのモスコー・ミュールやホワイ ト・ラム・ベースのボストン'クーラ ーなどが典型。ノン・アルコールのも のもある。


クラスタ

ブランデーなどのスピリッツをベース に、レモンージュース、ビターズ、砂 糖などを入れてシェークするスタイ ル。クラスタが「皮」という意味から 分かるように、らせん状にむいたレモ ンやオレンジの皮をグラスの縁に飾る ことも、このスタイルの条件のひとつ。

グラス・ホルダー

ホット・ドリンクスを飲むときに使 う、金属製の取っ手のこと。グラスを ホルダーのなかに入れて使用する。持 ち手の部分に熱が伝わりにくいものが いい。


クラックド・アイス

大きな氷の塊を直径3-4センチほど に割った氷。シェークやステアする際 に使われる。

クロッグ・ショップ

午後の作業に支障をきたすものがいたので、1740年にバーノン提督 はラムを4倍の水割りにし、2回に分けての支給に変えた。新しい命令に不平 満々の水兵たちは、この支給酒をバカにして、提督がいつも着ているよれよれの グログラム(絹とウールの交織による粗い布地)のマントをもじって「クロッグ」 と呼んだ。これから安酒を売る居酒屋を「クロッグ・ショップ」と呼ぶ言葉や、 水割りのクロッグでも弱い酒とバカにして飲み過ぎればフラフラに酔っぱらうと ころからrグロッキー」が生まれている。 ボクシング用語の「グロッキー」もここから生まれた。


グラッシュド・アイス

ロック・アイスをアイス・クラッシャ ーを使って小さな粒状に砕いた氷。ロ ング・ドリンク系のカクテルによく使 われる。


グラン・マニエ

キュラソー系列のリキュールでは最高 級品。スピリッツで使われるブランデ ーはコニャックが用いられ、オレン ジ・ピールも最高のものを原料として 作られている。タイプはルージュ(赤)、 アルコール度は39・4度、ジョーヌ 一黄一は39度となっている。またルー ジュのほうが甘さも香りも強い。


クレーム・ド・カカオ

カカオ豆を原料とし、チョコレートの 味と香りがする大変ポピュラーなリキ ュールのひとつ。スピリッツにカカオ 豆のくだいたものを漬して作るが、味 をよくするためバニラやカーダモン、 丁字、月桂などを入れることもある。


クレーム・ド・カシス

ブラック・カランツ(くろすぐり)の 実を原料とした暗褐色のリキュール。 ブラック・カランツの実をスピリツツ に浸し、味と香りをつけ糖分を多量に 加える。ときにはストロベリーの香り を加えて、風味をよくすることもある。


クレーム・ド・ノワヨー

あんずまたは桃の種の仁を、ブランデ ーに浸して作った黄色のリキュール。 フランスのコート・ドールが主産地。


クレーム・ド・バイオレット

すみれの花をスピリッツに浸して作っ たリキュール。紫色の特徴ある色が、 カクテル愛好者から好感をもって迎え られた。すみれの花の香りのほかに、 バニラやカカオを少量用いて香りづけ することもある。同系統のリキュール にクレーム・ド・イベットやパルフ ェ・タムールがある。


グレナデン・シロップ

ザクロの果汁に砂糖を加えて作ったシ ロップ。


クローブ

日本でいう丁子。スパイスの一種で、 カクテルではホット・ドリンクに使わ れる。


コアン卜ロー

コニャックにオレンジの花や葉のエキ スを浸して抽出した高級リキュールの ひとつ。ホワイト・キュラソーの一種 だが、フランスのアンジェ市にあるコ アントロー社の製品で、社名がそのま ま製品名になっている。アルコール度 もキュラソーより強く40度ある。


コーディアル

リキュールの別名。強心剤、興奮剤な どの意味がある。


コーラル・スタイル

デコレーションの技法のひとつで、ス ノー・スタイルの変型版。↓スノー・ スタイル


コブラー

コブラーとは本来「靴なおし」という 意味で、靴屋が道ばたの木かけで、冷 たい飲料を飲んでいたのに由来すると いわれている。クラツシュド・アイス を大型のタンブラーやゴブレットに詰 め、そこにスピリッツあるいはワイン を注ぎ、リキュールやソーダ、砂糖な どを入れる。季節のフルーツやミント の小枝などをグラスの縁に飾りストロ ーを添えるのが正式なスタイル。柑橘 系のジュースはほとんど使用しないの も、このスタイルの特徴。作る際はバ ー・スプーンでグラスの表面に霜が降 りたようになるまでステアすること。


コリンズ

ジン・ベースのトム・コリンズが有名 なロング・ドリンクスのスクイ叱各 種スピリツツにレモン・ジュースと砂 糖を入れ、ソーダで満たすのが基本。 砂糖の代わりにシユガi・シロップを 使ってもいい。作り方はフィズに似て いるが、コリンズ・グラスを用いる点 が異なる。言葉の意味は「お礼状」と いうことで、前夜のもてなしを受けた 相手に、礼状を書こうと思ったが、二 日酔いでどうにもならず、偶然作った カクテルで酔いがさめたことから、こ の名がついたといわれている。


コルク・スクリュー

ワインなどのコルクを抜くための道 旦もらせん状のもの、空気を送りこん で抜くもの、金属板を差し込むタイプ など、さまざまなタイプがある。


サワー

ベースのスピリツツにレモン・ジュー スや砂糖を加えて作るロング・ドリン クスのスタイル。ウイスキー・サワー、 ブランデー・サワーが代表的。


サンガリー

ロング・ドリンクスのスタイルのひと つ。赤ワインやシェリー、ポート・ワ インなどをベースに砂糖を加えてシェ ークする。サンガリーとはスペイン語 で「血」を意味する“サングレ”とい う言葉からきている。


シェーカー

混ざりにくい材料を混ぜ合わせるとと もに、冷たく冷やしたカクテルをつく るための道具。本体はトップ、ストレ ーナー、ボディの3つの部分に分かれ るようにできている。洋銀やクローム メッキ、ガラスなどの材質に分かれる が、ステンレスでできたものが使いや すい。


シエーク

カクテルをつくる技術のひとつ。シェ ーカーに氷と材料を入れ、強く振るこ とによって、混ざりにくい材料を急速 に混ぜ合わせ、冷やす。アルコール度 の強い酒のカドをとる役目も果たす。


シェープド・アイス

日本でいうかき氷のこと。グラッシュ ド・アイスをより細かく砕いて作る。



シャンパン

フランスのシャンパーニュ地方で産出 される発泡性のワイン。白が一般的だ がロゼもある。


シュガー・シロップ

カクテルに甘味を加えるときに使われ るシロップ。グラニュー糖を煮詰めて 作る。ガム・シロップとも呼ばれる。


ジュレップ

シェイクスピアの「ロミオとジュリエ ット」から名付けられたといわれる、 アメリカ南部でつくられた飲料っスピ リッツにつぶしたミントの若芽と砂糖 を混ぜ、砕いた氷を詰めたグラスに注 いだもの。


ショート・ドリンクス

おもにスピリッツ類やワインなどをベ ースにしてつくられる、短時間で飲む べきカクテル。2-3口、時間にして 10分以内に飲んでしまうのが目安にな る。カクテル・グラスやリキュール・ グラスなど脚つきのグラスに注ぐカク テルを指すこともある。


ジン

とうもろこし、大麦、ライ麦などの穀 類を蒸留し、ジュニパー・ベリー一社 松の実一やシナモンなどの薬草や香草 などの植物性の成分を溶け込ませたス ピリッツ。ジンのタイプとして、ジン の生まれ故郷であるオランダ・ジンと ジンを世界に浸透させたイギリスのロ ンドン・ドライ・ジンがある。無色透 明で、爽やかな香りを持つスピリッツ でカクテルのベースとしては、もっと も多く使われているスピリッツだ。


シングル

酒の量を示す表現。一般的にはシング ルは1オンス(約30N)。アメリカで はワン・ショットとも表現する。


シェリー

スペインのアンダルシア地方の西南 部、カディス県の中央に位置する都市 ヘレス・デ・ラ・フロンテラ周辺地区 特産のアルコール強化ワインのこと。 白ワインにブランデーを加えて熟成さ せたもの。


シャルトリュース

数多いフランスのリキュールのなかで も、最高級と評価されているもので、 優雅な香りや味はリキュールの女王と 呼ばれている。グルノーブルから少し 離れた山中のラ・グランド・シャルト ルーズ修道院で作られているが、原料 や製法は明かされていない。イエロー とグリーンがあり、イェローはアルコ ール度43度で甘味が強く、グリーンは 55度で甘味は弱い。一般に飲用として 特別な指定がなければ、イェローを供 するのが常識とされる。


スイート

甘口のこと。辛口は↓ドライ。辛口と 甘口の中間的な味はミディアムとい う。ワインの場合はフランス語が使わ れ、辛口はセック、甘口はドウ、中間 の味をトミ・ドウという。


スウィズル

西インド諸島生まれのカクテルのスタ イル。ベースのスピリツツにライム 一レモン一ジュース、砂糖、ビターズ などを加え、氷を入れてかき混ぜ、グ ラスの外側に霜がついたようになるま でかき混ぜてつくる。


スウィズル・スティック

スウィズル・スタイルのカクテルを作 るときに使われる撹絆棒。


スクイーザー

いまや家庭用の調理器具としても一般 的。真ん中にらせん状の突起があり、 ライムやグレープフルーツなどの柑橘 系のフルーツを絞ってジュースにする ときに使う。使い方は果実を半分に切 って、突起の上に置き、手で包み込む ようにして、バランスよく押し出すよ うにして絞るのが正しい使い方。果実 にむやみな力を加えたり、グルグル回 して無理矢理絞り出そうとするのは、 余分な果肉や油がはいってしまい、カ クテルの色が濁り、味まで変わってし まうので注意したい。


スクイーズ

レモンやオレンジなど、柑橘類の果実 から果汁を絞ること。


スコッチ・ウイスキー

スコットランドで蒸留、熟成させたウ イスキー。製造法の違いから大麦麦芽 だけから作るモルト・ウイスキー、と うもろこしを主に大麦、小麦から作る グレーン・ウイスキーがある。これに 何種類かのモルト・ウイスキーとグレ ーン・ウイスキーをブレンドしたブレ ンデッド・ウイスキーがある。


ステア

カクテル製法の基本技術のひとつ。比 較的混ざりやすい材料のスピリッツを かき混ぜたり、材料のスピリッツの持 味を活かしたいときに用いる技法。ミ キシング・グラスに材料と氷を入れ、 バー・スプーンで手早くかき混ぜる。 ステアとは攪拌する、かき混ぜるの意 味。


ストレーナー

ミキシング・グラスでステアしたカク テルをグラスに注ぐ際、氷が落ちてこ ないようにふたの役目をする道具。内 側のらせん状のワイヤーで果物の種や 小さな氷片がグラスにはいるのを防 ぐ。


スニフター

飲み口が狭くなったグラス。主にブラ ンデー・グラスに使われる。スニフ とは、においをかいでみるという 意味。


スノー・スタイル

カクテルのデコレーションの技法のひ とつ。グラスの縁に塩や砂糖をつける 飾り方。レモンでグラスの縁をぬらし てから、平らな皿に用意した塩または 砂糖をグラスを回しながらまんべんな くつける。


スパイス

香辛料のこと。カクテルに風味をつけ たり、クリームなど他の材料の香りを 押さえるために使われる。タバスコ、 シナモン、クローブなどがよく使われ るスパイス類。


スピリッツ

スピリッツとは、 酒について使われる 場合は蒸留酒全般を 指す果実や穀類を発酵・蒸 留して造った酒の総称。アルコール度 が高く長期貯蔵に耐える。果実系のブ ランデー、糖蜜系のラム、穀物系の、ジン、ウオッカなど、その意味では ウイスキーもブラン デーも、これ に当たる。


スマッシュ

ロング・ドリンクスのスタイルのひと つ。ジュレツプの小型版。ミントの葉 をシュガー・シロップといっしょにつぶ してグラスにクラツシュド・アイスをい っぱいに詰め、そこにウイスキーやブ ランデー、ラムなど、好みのスピリツ ツを注ぐ。ミントの葉やチェリーなど を飾り、ストローを添えるのが一般的。


スライス

果物や野菜などを、カクテルに合わせ て薄く切ること、あるいは切った物。


スリング

ロング・ドリンクスの種類のひとつ。 スピリツツにレモン・ジュース、ソー ダを加え、好みにより甘味を加えるス タイル。シンガポールのラッフルズ・ ホテルで生まれたシンガポール・スリ ングが特に有名つ


スロー・ジン

スロー・ベリーの香りをとりいれた、 赤褐色の甘いリキュール。スローとい うのは野性の小さな梅の実のことで、 この実をアルコールに浸して、香味を 抽出し、糖分を加えて作る。


ズーム

蜂蜜を使ったナイト・キャップ向きの ショート・ドリンクのこと。ズームと は「ブーン」という蜂の羽音を表わす 言葉。ブランデー・ベースのカクテル がオリジナルだが、ジン、ウオッカ、 ラムなど好みのスピリツツを使っても いい。俗語でズームとは「人気が湧く」 という意味もある。


ソーダ

炭酸水のこと。アルコールとの相性が よく、カクテルに爽やかさと飲みやす さを与えるので、ロング・カクテルに はよく使われる。


ソフト・ドリンク

飲み物の分類上、アルコールをまった く含まない、あるいはごく少量に抑え られた飲み物のこと。↓ノン・アルコ ールともいう。


ダッシュ

シロップやビターズなどカクテルにご く少量しか使わない材料の量を示す単 位。レシピではd、またはdashで表わ す。1ダッシュは約lN。


ダブル

酒の量を示す表現。シングルの量の倍つ 2オンス(約60N)。


チェーサー

アルコール度の強い酒の後に飲む水、 炭酸水のこと。よくストレートで飲む 際に出される。


チムニー・グラス

↓コリンズ・グラス


ツイスト

オレンジやレモンの皮を小さく切った ピールを指先でひねり、表面のオイル 分を霧状に噴射させるカクテル調製技 術 レモン・ピールが採用されること が多く、カクテルの風味を引き締める 役割を果たす。


ディジェスティフ

食後に飲むといいカクテルの総称。 ↓アフターディナi・カクテル。


ティー・スプーン

さじのこと。シロップやビターズなど、 カクテルにごく少量しか使わない材料 の量を示す。レシピではtspという 記号で表わす。ltspは約3N。


テキーラ

メキシコ産の蒸留酒。アロエを大きく したような毒舌蘭という植物が原料。 シャープな香りが漂い、トロピカルな カクテルを作る際のベースに用いられ ることが多い。


デコレーション

カクテルの見栄えをよくするため、野 菜や果物を使った飾りつけ。グラスの 底に沈めたり、縁に飾りつけたり、カ クテル・ピンに刺してグラスの縁にか けるなど、さまざまな技法がある。


トディ

カクテルのスタイルのひとつ。好みの スピリッツに砂糖を入れ、水またはお 湯で割る。ホット・ウイスキー・トデ ィがいちばん馴染みの深いカクテル。 ホットタイプのトディはレモン・スラ イスやシナモン、クローブ、ナツメグ などのスパイス類を加え作るのが一般 的。寒さから身を守る飲み物として古 い歴史がある。


トニック・ウォーター

キニーネ、レモンなどを使って香りを 出す炭酸飲料。かすかな甘味と苦味が、 ホワイト・スピリッツとマッチする。 もともとは熱帯の植民地で労働に従事 するイギリス人の暑さ対策とそれにと もなう食欲不振を救うために作られた 保健飲料だった。


ドライ

酒やカクテルの味を表現する言葉のひ とつ。辛口のこと。甘口はスイートと いう。


ドランブイ

スコットランド産のウイスキー・リキ ュールでスコッチ・ウイスキーに、ヒ ースの花からとった蜂蜜と香草やスパ イスで香りをつけて作った甘口のリキ ュール。


ドロップ

ビターズなどカクテルにごく少量しか 使わない材料の量を示す単位。レシピ ではdrの記号で表わす。ビターズ・ボ トルを逆さにして、自然に滴り落ちる 量のこと。1drで約5分の1N。


トロピカル・ドリンク

ラムやテキーラなどの蒸留酒やオレン ジ、パイナップルなどの熱帯地方産の フルーツを使って作るカクテルの総 称。爽やかで飲みやすく沢山のデコレ ーションを伴うのも特徴。

ナイト・キャップ・カクテル

寝る前に飲むカクテル。熟睡できるよ うに飲む。ブランデーをベースにした ものが多い。


バー・スプーン

カクテルを作る際、材料をかき混せる ために使っ柄の長いスプーン。スプー ンの部分は1tsPを計る際に使え る。スプーンの反対側の端はフォーク になっていて、瓶からチェリーやオリ ーブを出す時や、スライス・レモンを 刺したり、乗せたりと使い勝手がいい。 材質は各種あるが、ステンレス製のも のが一般的


バーテンダー・ナイフ

1本のなかにバーナイフ、コルク・ス クリュー、オープナーの3種類がセッ トで収納された重宝なもの。バー・ナ イフはワインや酒の封印を開ける時に 使い、オープナーはカクテルに使うソ ーダやトニックの栓を開ける時に便 利。またコルク・スクリューはテコの 原理でコルクを楽に抜ける。


ハーフ・アンド・ハーフ

2種類以上の酒を半分ずつ混ぜて作る カクテル。黒ビールとラガー・ビール をミックスしたもの、スイートとドラ イのベルモットをハーフ&ハーフにし たものが、よく知られている。


バーボン・ウイスキー

とうもろこしを原料にしたアメリカ ン.ウイスキーを代表するスピリッ ツ。口当たりが軽快。


ハイポール

ロング・ドリンクスのスタイル。日本 ではウイスキーをソーダで割ったもの をハイボールと呼ぶが、海外ではスピ リツツをはじめ、あらゆる酒をソーダ、 ジンジャーエール、コーラ、トニッ ク.ウォーターなどで割ったものをハ イボールと呼ぶ。


バック

ロング・ドリンクスのスタイル。各種 のスピリツツをベースに、レモン・ジ ュースとジンジャーエールを加えて作 る。ドライ・ジンをベースにしたジ ン・バックが有名つバックとは雄鹿の こと。

パンチ

欧米で催されるパーティーなどで出さ れる飲みもの。蒸留酒やワインをベー スにジュースや果物を加えたもの。


パンチ・カップ

パンチ・ボウルで作ったパンチを飲む ためのグラス。


ビール

大麦麦芽を原料にホップなどを加えて 作る醸造酒。主に冷やしてからストレ ートで飲まれるが、カクテルの材料と して使われることもある。


ピール

レモンなどの柑橘類の果物の皮の小片 のこと。またそれを絞って、香りづけ のためカクテルにふりかけること。


ビターズ

薬草やスパイスを使ったリキュールの こと。胃の調子を整える、解熱効果が あるなどの効能がある。


ビルド

カクテルの技法のひとつ。シェーカー やミキシング・グラスを使わずに、直 接グラスに氷や酒などの材料を注ぎカ クテルを作ること。最も簡単なカクテ ルの作り方といわれ、ウイスキー&ソ ーダなどの作り方がこれに当たる。


フィズ

ジン・フィズに代表されるロング・ド リンクスのスタイル。氷を入れたグラ スにジンなどのスピリッツをベースと して入れ、レモン・ジュース、砂糖、 ソーダを加えてつくる。


プース・カフェ

何種類かのスピリッツ、リキュール、 生クリームなどを、比重の重いものか ら混ざらないように順に積み重ねるカ クテルのスタイルのひとつ。同じスピ リッツでもブランドによって比重が異 なることがあるので要任意。


フラッペ

材料とクラツシュド・アイスをシェー クし、いっしょにグラスに注ぐスタイ ルと、クラツシュド・アイスを盛った グラスに直接リキュールなどを注ぐだ けのふたつのスタイルがある。“フラ ッペ”とはフランス語で「氷で冷やさ れた」という意味。


ブランデー

広義の意味ではフルーツを発酵させ、 蒸留した酒全般を指すが、一般的には ワインを蒸留させ熟成させたスピリッ ツ。他のフルーツを蒸留したスピリッ ツはフルーツ・ブランデーと呼ばれて いる。なかでもフランスのコニャック 地方では厳しい統制のもとに作られる ブランデーはコニャックと呼ばれ、最 高級のブランデーとして世界中にファ ンを持っている。カクテル・ベースと してもサイドカーをはじめとして、有 名カクテルの材料として欠かせないス ピリツツ。


フリップ

エッグ・ノッグに似たカクテルだが、 ミルクは使用しない。スピリッツやワ インに卵、砂糖を加えるスタイル。好 みでナツメグをふりかける。


プルーフ

酒に含まれるアルコール分を示す単 位。アメリカン・プルーフとブリティ ッシュ・プルーフに分かれるが、今日 ではアメリカン・プルーフで表示する 傾向にある。100gの液体に含まれ るエチルアルコールの量がプルーフ で、日本のアルコール度数を2倍にし た数字が、これに当たる。


プレ・ディナー・カクテル

ディナーの前に飲む↓アプリティフとし て飲むカクテル。喉をうるおし、食欲 を増進させるために飲むもの。甘みが 強くなくさっぱりした味わいのもの。


ブレンダー

日本ではミキサーと呼ばれるカクテル 調製道具。家庭用の調理器具としても よく知られているが、フローズン・カ クテルの流行により、現在ではバーに 欠かせない道具となっている。一度ク ラッシュド・アイスにしたものを、さ らに細かくしたいときに使用する。な お、カクテル・ブックのレシピに↓ミキサーと書かれていた場合はスピンドル・ミキサーと呼ばれる電動式のシェーカーを指すので誤解のないようにしたい。

ブレンド

ブレンダーを使ってカクテルをつくる 技法。材料とグラッシュド・アイスを 加えて、ブレンダーで高速回転させる。 フローズン・カクテル類はこの技法を 使って作られる。


ブロック・アイス

1L以上の大きな氷の塊。ブロック・ オブ・アイスと呼ぶ。パンチなどを作 る際に使われる。


フローズン・スタイル

グラッシュド・アイスと材料をブレン ダーでシャーベット状にするスタイ ル。ヘミングウェイが愛したことで有 名なフローズン・ダイキリが代表的な カクテル。


フロート

フロートは浮かべるという意味。2種 類の比重の違うスピリッツや生クリー ムを、混ぜ合わせないように注ぎ重ね る技法。バースブーンの背を使い、グ ラスの内側を伝わらせるように、静か に注ぎ込むとよい。


ペティ・ナイフ

主にフルーツや野釆を切る際に使われ る小型のナイフ。ペティとはフランス 語で「小さい」という意味で、刃渡り 12センチ程度と文字通り小さいナイフ だ。カクテル調製の際には、フルーツ などのデコレーションに細工を施す 時、あるいはレモンなどからピールを 作る際に使われる。


べース

2種類以上の酒、あるいはジュースな どを混ぜ合わせて作るカクテルの主体 となる酒のこと。


ベネディクティン

1501年、フランスのノルマンディ ー地方にあるベネディクト派の修道士 によって創製されたリキュール。現在 もこの修道院内で作られている。原料 はこの地方の海岸にはえている薬草、 香草といわれている。このリキュール は通常ドム(D.O.M)と呼ばれている。 D.O.Mとはディオ・オプチモ・マクシモ で「至高至善の神へ」という意味。



ぺパーミント

はっかを主原料とした、清涼感のある リキュール。別名クレーム・ド・マン トとも呼ばれている。はっかのほかに 月桂、セージ、オリス根、ジンジャ ー・ルートなどの草根木皮をアルコー ルに浸して得た液体に、糖分その他を 加える浸漬法である。色はグリーンが 一般的だがカクテルの材料としてはホ ワイトやレッドが使われることもある。


ボストン・シェーカー

トップのところがガラスのシェーカ ー。中の状態が見えるので、デモンス トレーションによく使われる。


マドラー

カクテルをかき混ぜたり、グラスのな かの砂糖や果肉をつぶすための道具。 木、ガラス、ステンレスなど材質はさ まざま。ホットタイプのカクテルにはプ ラスチック製や木製のものは避けたい。


マラスキーノ・チェリー

カクテルのデコレーションとして使わ れるさくらんぼ。ユーゴのダルマチア 地方に産するマラスカ種からこの多別 が生まれたが、現在は世界中で産出さ れる。


マンダリン

マンダリン・オレンジの風味をとり入 れて作られたリキュール。ブランデー やアラックなどのスピリツツにマンダ リン・オレンジやその皮を浸して作 る。アルコール度は30度前後の甘味の 強いリキュールで色も鮮明な赤や黄色 だが、ほとんど人工着色がしてある。


ミキサー

↓ブレンダーのこと。


ミキシング・グラス

カクテルをステアする時に使う、注ぎ 口のついた大型グラス。シェークする よりもスピリッツやジュースの持つ本 来の味が引き出されるため、素材を活 かしたい時に使われる。大きめの氷と 材料を入れ、グラスの内側に沿ってバ ー・スプーンを回転させ混ぜ合わせ る。ステアしやすいよう、内側の底の 部分が丸みを帯びたものを選んだほう がいい。


メジャー・カップ

カクテルを作る際に使われる、酒やジ ュースを計量するカップ。金属製で30 Nと45Nのカップが背中合わせにな っているものが一般的。


ライ・ウイスキー

アメリカン・ウイスキーのータイプで、 原料にライ麦を51%以上使っているウ イスキー。有名なカクテル、マンハッタ ンにうるさいファンはベースにライ・ウ イスキーを指名するといわれている。


ラム

サトウキビを原料にして作られる蒸留 酒。風味によってライト・ラム、ミデ ィアム・ラム、ヘビー・ラムに。色に よってホワイト・ラム、ゴールド・ラ ム、ダーク・ラムに分けられるが、カ クテルのベースとしてもっとも使われ るのはライト・ラムである。


リキュール

スピリッツに果実や草根木皮などの香 味や糖蜜などのエキスを配合したも の。作り方は浸漬法、蒸留法、エッセン ス法の3つの方法がある。タイプとし て@シャルトリューズやアニゼット、カ ンパリなど香草、薬草を加えたもの。 Aキュラソー、カシスなど果実を加えた タイプ。Bアマレットやカカオ、コーヒ ーなどのナッツや種子を加えたもの。 Cそれら以外のタイプがある。


リッキー

ロング・ドリンクスのスタイル。フィ ズのスタイルから砂糖を抜いたスタイ ルと考えればいい。スピリッツにライ ム半個分を加え、ソーダで割って飲む。 マドラーが添えられて出されるのは、 マドラーでライムの実をつぶしなが ら、自分の好みの酸味に調整して飲ん でもらうため。ジン・リッキーが有名。


レシピ

カクテルの材料、分量、作り方を示し たもの。主に料理に使われるが、この 場合は調理法。


ロング・ドリンクス

比較的時間をかけて、じっくり飲むカ クテルのこと。タンブラー、ゴブレッ ト・グラスなど大型のグラスに氷を入 れ、いつまでも冷たさを楽しむカクテ ルのタイプと熱湯やホット・ミルクを 加えて温かさを楽しむタイプがある。 ソーダを加えたものが多く、食前、食 中には適さない。



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