カクテル豆知識
短いグラスなら、飲む時間も短めに, 長いグラスなら時間をかけて
カクテルは、前述のように食前食後など、飲む時間帯のほかに、飲み 干す時間、温度、作り方などによっても分類されている。
このうちぜひ覚えておきたいのは、カクテルは飲み干す時間やグラス の大きさによって、ショート・ドリンクとロング・ドリンクに大別され るということだ。
ショートとは、短時間で飲むべきカクテルのことだ。
たいていカクテ ル.グラスなどの小さなグラスに入っている。ショートは、冷やしなが ら作り、氷を入れないで出すものが多いが、このタイプは10〜20分
で飲まないとぬるくなって、風味が損なわれてしまう。一方、ロングは時間をかけて飲むタイプ。氷や炭酸が入っているため、 30分ぐらいまでならおいしく飲めるように作られている。ショートに
比べると大きいグラスに入っていて、アルコール度の低いカクテルが多 い。
アルコールの強いロング・ドリンクはある?
ロング・ドリンクはアルコールが弱くなるのが一般的ですが、 なかにはアルコールの強いものもあります。
たとえば、ロン グ・アイランド・アイス・ティーといって、紅茶をまったく使わずに、 紅茶の色と味を出したカクテル。
見た目も味わいもまるっきりアイ ス・ティーなので、いかにもアルコールが弱そうに感じるのですが、
ジン、ウオッカ、ラム、テキーラと、アルコールの強いお酒を4種類 も使っています。
調子よく飲んでいるとかなり酔ってしまいます。 このようにカクテルの場合、見かけや味に惑わされやすいものも多 いので、
念のためバーテンダーに確かめたほうが無難でしょう。
マティーニは、ベルモットの量が少ないほどドライになります。
エクストラ・ドライ(超辛口)のマティーニを好んだ人物とし
て有名なのが、イギリスのチャーチル元首相(1940-45、51-55年在 任)。
ベルモットの瓶を眺めながらドライ・ジンを飲んだ話は、よく 知られています。
また、執事にベルモットでうがいをさせ、グラスに 注いだジンに「ベルモット」とささやかせて飲んだともいわれます。
名優クラーク・ゲーブル(1901-60年)も、大のドライ好き。ベル モットの瓶を逆さにして振り、
ベルモットのしみ込んだ栓をグラスに さっとこすりつけ、それにドライ・ジンを注いで飲んでいたそうです。
ジンフィズとトムコリンズどこが違うの
コリンズスタイルの定義
ジンなどのスピリッツに、レモン・ジュースとシュガーを加え、ソ ーダで満たすスタイル。
フィズと同じだが一杯分の量が多いのが特 徴である。イギリス生まれのロング・ドリンクで、
コリンズという のは、このドリンクを作ったとされるジョン・コリンズ氏の名前
19世紀に、ロンドンのジョン・コリンズ氏 が作り最初は自分の名を付けてジョン・コリンズといっていた
やがてオー ルド・トム・ジンを使うようになって、ト ム・コリンズと名を変えたもの